世界の生産拠点として台頭するインド
世界各国が「脱中国」を目指す中で、インドが新たな生産拠点として台頭するとみられています。
具体的な動きについて解説していきます。
1. 欧米企業の生産拠点を積極誘致
インドはその価格競争力と豊富な労働力を活かし、航空機製造や風力発電機、自動車部品などさまざまな産業で急速に成長しています。
米ボーイングはインドからの調達を増加させており、製造施設の設立も検討中です。
デンマークのヴェスタスはスリペルブデュールに工場を新設し、米テスラはインドからの部品調達を倍増する計画です。
このように、インドは外資の誘致に成功しています。
2. インドがiPhone製造拠点に
インドの輸出品では、電子製品が急成長しています。特にスマートフォンの輸出は2018年から3倍に増加しました。
アップルのiPhone製造もインドで急速に拡大しており、JPモルガンはiPhoneの製造の25%がインドに移ると予測しています。
多くの企業が「チャイナプラスワン」戦略の一環として、地政学的理由からインドへのシフトを進めています。
3. インド政府は自国を国際的製造拠点にする政策目標を掲げている
政府の資本優遇措置は、インドの製造コスト削減の鍵となっています。
生産連動型奨励策(PLI)は、経済の主要14部門で総額260億ドル(約3兆8200億円)以上の補助金が企業に提供されていきます。
インド政府はまた、労働力の能力向上に向けた取り組みも行っており、熟練した人材を供給するために、
新たな技能開発センターが立ち上げられようとしています。
モディ政権が掲げている2030年までに輸出額を2兆ドルに引き上げるという目標達成に向けた取り組みは、今後も加速する見通しです。
引用:Forbes Japan
引用元:https://forbesjapan.com/articles/detail/69634
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